ぱんつとは・・・。
そう、それは夢、ロマン、無限大。
ここは有名進学私立『各々高等学校』。
予定していた授業が急遽自習となった仲良し男子4人組。
いつものように暇を持て余しているとその中の1人が突然言った。
「彼女が出来たらさ、いつでも見せてくれるものなのかな?・・・ぱんつ。」
その一言をきっかけにぱんつへの熱き考察が始まる。
お互いのぱんつ愛が爆発し、ぱんつへの想いがぶつかり合っていく。
そして彼らが取った行動とは・・・。
彼らにとってぱんつとはなんなのか・・・。
ぱんつは俺たちにいったいどんな答えを用意してくれるのか・・・。
これはぱんつ好きのぱんつ好きによるぱんつ好きのための学園青春ラブコメディである。
戯曲
『ONE PANTS!』
橋本健一(はしもとけんいち)
呼び名はしけん。ぱんつ好き。特に純白ぱんつ。
川口達郎(かわぐちたつろう)
呼び名たつろー。ぱんつ好き。特にTバック。
水田敦也(みずたあつや)
呼び名あつや。ぱんつ好き。特にくまさんぱんつ。
吉野星(よしのしょう)
呼び名よしの。ぱんつ好き。特にいちごぱんつ。
石橋美紀(いしばしみき)
学園のマドンナ。めちゃ可愛い。肌綺麗。
先生
鬼教師。タンクトップ男。
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それはとても暑い夏。
有名進学私立『各々高校学校』めちゃくちゃ頭のいい、偏差値の高い高校。
1年3組。教室。
2限目の終わり。次の授業までの休み時間。
幕が開く。
【明転】
壮大なBGM。
舞台上、掲げられた4枚のぱんつ。
幕が閉じる。
【暗転】
クラスの日常音。
ガラガラガラ。扉の音。
先生「はーいみんな、席につけ。えー、2時間にわたって予定していた次の特別授業であったが、諸事情により担当の先生が急遽休みとなった。そのため自習とする。各々、図書室に行って勉強するもよし、外で自由研究するもよし、自分に何が足りないのかよく考えて行動するように。では。」
ガラガラガラ。扉の音。
【明転】
橋本「・・・」
川口「・・・」
水田「・・・」
吉野「・・・」
橋本「暇だなぁ。」
川口「暇だねぇ。みんなどっか行っちゃったし。」
水田「・・・。」
吉野「なにしてるの?」
水田「勉強だよ。」
吉野「つまんねぇなぁ。」
水田「いいだろ別に。テストも近いんだし、お前らも勉強しておかないと今回の期末テストえげつないぞ。」
橋本「まぁ、確かに。実際、授業にも全然ついていけてねぇしなぁ。」
川口「だよなぁ。この学校、レベル高いんだよなぁ。」
水田「まぁ、ばりばりの進学校だからな、ここ。」
川口「なんで俺が入れたのかわからない。」
吉野「じゃあさ、俺に勉強教えてくれよ。」
川口「あっ、いいな俺にも。」
水田「別にいいぞ。人に教えるのも自分の勉強になる。むしろ、より本質を理解できる。で、何の教科を教えてほしいんだ?」
吉野「数学が苦手だな。」
川口「俺も。数字なんのこっちゃ。」
水田「まぁ、人には得意不得意がある。数学なら教えられると思うぞ。」
川口「さっすが!」
水田「で、わからないのはどこの問題だ?それとも公式か何かか?」
吉野「試験範囲。」
川口「全部。」
水田「・・・さては、勉強する気ないだろ?」
吉野「バレたか。」
川口「俺はあるぞ。」
水田「真面目にやれ。」
川口「俺は真面目だぞ。」
橋本「いいじゃねぇか。いまは自習なんだから。先生も各々が自分になにが足りないのか考えて行動するようにって言ってたじゃねぇか。」
水田「そもそも俺らに足りないモノってなんだよ?」
川口「刺激、とか?」
水田「くだらない。」
吉野「恋、とか?」
水田「・・・くだらない。」
橋本「あっ、いま反応したな、反応したぞこのむっつりくーーーん。」
川口「むっつりくーーん。」
吉野「むっつりくーーーん。」
水田「ああもういいだろ。ほら、勉強の邪魔だ。」
橋本・川口・吉野「へーい。」
川口「・・・暇だなぁ。」
吉野「・・・暇だねぇ。」
橋本「・・・なぁ、なんか面白い話して。」
川口「うわ出た!最悪の無茶ぶりだよ。」
吉野「実はな、」
水田「するのかよ。」
橋本「おっ、がり勉むっつり君が食いついてきた。」
水田「・・・勉強も飽きたところだ。」
橋本「そうこなくっちゃなぁ。それで?」
吉野「みんなでちゃんとして聞くような話じゃねぇよ。」
橋本「いいんだよくだらなくて。むしろそういうのを求めてるんだよ。」
吉野「じゃあ、これ、知ってるか?」
橋本「そりゃ知ってるだろ、納豆だろ。」
水田「大豆を納豆菌によって発酵させた日本の発酵食品のことだな。」
川口「おれ苦手なんだよなぁ。」
吉野「実はな、納豆にはコミュ障を治す効果があるらしいぞ。」
橋本「まじか!」
川口「納豆でコミュ障治るの?てかそもそもコミュ障って治るの?」
水田「セロトニン、か?」
吉野「さすが、相変わらずなんでも知ってるな。博識すぎて逆に引くぞ。」
橋本「いやなんだよ、セロトニン?って。」
吉野「幸福ホルモンって呼ばれてるらしい。なんか納豆を食べるとそれが体内で分泌されるとか。」
川口「なんだそれ怪しいなぁ、本当なの?」
吉野「さぁ?けど俺はそれを知ってから毎日食べてる。」
橋本「じゃあ、嘘だな。」
吉野「おい、まだわかんないだろ。俺が証明してやるぜ。」
川口「俺もその、セルロースとってみようかな。」
水田「セロトニン、な。セルロースは植物の細胞壁のことだ。」
川口「だいたい一緒だろ。」
橋本「全然ちげぇよ。」
水田「まぁ、面白い話ではなく、納豆だけに、そういう『豆』知識でもいいなら俺もあるぞ。」
橋本「おっ、いいね。どんな話?」
水田「ミジンコについての話だ。」
川口「ミジンコ!ってなに?」
吉野「さすがにそれはやばいだろ。」
橋本「ほんとよく入れたなこの学校。」
水田「ミジンコとは微生物の1種だ。」
橋本「で、そのミジンコがどうしたのよ?」
水田「知ってるか?ミジンコって交尾をしなくても子孫が残せるということを。」
川口「・・・どゆこと?」
吉野「すまん。これは俺もわからん。」
水田「つまり、ミジンコは単為生殖が出来るんだ。♀だけだがな。」
橋本「はい、もう俺にもわかりません。」
水田「分かりやすく言うとだな、ミジンコは恋愛する必要がないということだ。よく考えてみるとすごいことじゃないかこれは。」
吉野「♀だけでも生きていける世界、つまり♂はいらないってことか。」
川口「こわいこわい!いったいなにがあったんだよミジンコの世界に。男なにしたんだよ。」
水田「人間の世界も、遠い将来もしかしたらこうなるのかもしれん。」
橋本「なんか深い話になったな。」
川口・吉野「うんうん。」
橋本「次は、」
川口「最後は嫌だから俺で!豆知識とかじゃなくてゾッとした話なんだけどさ。」
橋本「おお、怖い話か?」
川口「おれ、この前、うちの冷蔵庫に思いっきり足の小指ぶつけたんだけど、」
吉野「うっわ。」
川口「・・・へこんでたんだよ。」
水田「やめろ、いたいたしい。」
川口「・・・冷蔵庫が。」
橋本「なんだその話!」
川口「来週業者さんが修理しくれるって。」
橋本「まじの話なのそれ?」
水田「どうなってるんだお前の体は。」
川口「さ、最後は、はしけんだぞ。」
吉野「この前のあれやってよあれ。」
橋本「あれ?」
吉野「ほら、あの、口からなんでも出すやつ。」
川口「え?なになに、はしけん口からなんでも出せるの?」
吉野「おうすげぇんだぞびびるぞまじで。あ、そう人間ポンプ。」
川口「まじか!人間ポンプってなに?」
吉野「なんだよ知らないのか?」
水田「飲み込んだものを自在に吐き出すことできる古典芸のことだな。」
川口「そんなこと出来るの!?」
吉野「まじですごいから。」
川口「見たいみたい!」
橋本「いいよめんどくさい。俺ちょっと、トイレ。」
橋本 はける
川口「あっずりぃ!」
吉野「逃げやがった。」
水田「言い出しっぺが敵前逃亡か。帰ってきたらとっちめてやろう。」
川口「そうだな。」
水田「まぁ、勉強のいい箸休めにはなったが。」
吉野「なぁ、まじでミジンコって恋しないのか?」
水田「そうなってきていると言ってもいいみたいだ。実験として♂のミジンコと♀のミジンコを1匹ずつそろえて20時間観察してみたらしい。」
川口「ミジンコにお見合いさせてみたってことか。それでそれで?」
水田「♂はどうやら20時間ずっと♀に迫り続けていたみたいだが、♀がそれを拒み続けるという結果になったみたいだ。」
吉野「くぁ~まじかぁ~。せつねぇ~。まさかミジンコに同情する日が来るとはなぁ。」
川口「ほんと♂は♀になにしたんだよ。」
水田「単為生殖は遺伝子の多様性が失われるから本来は避けて通らなければならない道なんだがな、それを選択してまで子孫を残すとなると、本能を超える何かがそこにはある、よっぽどだよ。面白い。」
吉野「なに言ってるんか全然わからんが、もう恋はしないのかなぁ、ミジンコ。」
川口「・・・本当に本当に君が大好きだったから♪」
川口・水田・吉野「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対ぃ♪」
川口「言ってくれよ!」
吉野「恋しようよミジンコさんよ!!」
3人、ミジンコではしゃいでいるところに
校内放送
「この学校近辺で不審者が出たとの通報がありました。みなさんご注意ください。繰り返します。この学校付近で不審者が出たとの通報がありました。みなさんご注意ください。」
川口「・・・あいつじゃないか?」
吉野「・・・かもな。」
水田「・・・ありえる。」
川口・水田・吉野・「はっはっはっは(笑)」
橋本「なんだ、えらい盛り上がってるなぁ。」
吉野「あ、帰ってきた。」
水田「帰ってきたな、不審者が。」
橋本「誰が不審者だ。」
川口「通報しないとな。」
橋本「やめろ。俺はなにもしてないだろ。」
吉野「じゃあ次ははしけんの番な。」
橋本「わかったよ。まぁ俺のは、話というより、みんなに質問だな。」
川口「いいぞ、俺がなんでも答えてしんぜよう。」
橋本「たつろーには期待してないが、まぁ質問はというと、その、なんだ?」
水田「なんだあらたまって。」
川口「そうだよ、お前らしくもない。」
吉野「おれらの仲じゃあないか。なんでも言ってくれよ。」
橋本「じゃあ聞くけど、女の子とその、好きになるというか、両想いになると、付き合う、ってことになるらしいじゃん。」
吉野「伝説ではな。」
水田「いわゆる、彼女ってやつか。」
橋本「その彼女ってさ、いつでも、見せてくれるものなのかな?」
川口「なにを?」
橋本「・・・ぱんつ。」
吉野「え?」
橋本「いや、だからぱんつを。」
水田「すまん。一応もっかい聞いていいか?何をだ?」
橋本「だからぱんつをだよ。」
川口「ぱんつか。」
吉野「ぱんつをね。」
水田「ぱんつ。」
橋本「そう、ぱんつ。」
橋本・川口・水田・吉野「・・・・・」
吉野「いい質問ですね!」
水田「実に考えがいのある質問だな。素晴らしい。」
川口「ぱんつといえば、俺たちの専門分野だからね。」
橋本「やっぱ、お前らに聞いて正解だったわ。で、どう思う。俺は見せてくれるに1票なんだが。」
川口「確かに。頼めば見せてくれるもんじゃない?だって彼女って絶対的な味方なんでしょ?」
吉野「いや、そうとも限らん。誰だって見られると恥ずかしいものがある。だからこそいいんじゃないか、ぱんつってものは。」
川口「まぁ、その考えも一理あるけど。」
水田「俺は頼まなくとも察してほしいな、彼女に。」
橋本「何を?」
水田「だからぱんつをだよ。」
川口「こちらのぱんつ見たいよっていう願望をむこうに察してほしいってことか?」
橋本「やべぇこと考えるな。」
水田「ああ。ぱんつを見せてくれって頼むのは、その、なんだ。恥ずかしい。」
吉野「コミュ障だなぁ、納豆食えよ。」
水田「それはもちろん食べる。」
橋本「納豆でぱんつ見せてくれって頼めるようになるものなのか?」
川口「納豆すげぇな。俺も食べよう。あ、じゃあさ、せっかく見るならさ、どんなぱんつ彼女にはいてもらいたい?」
吉野「いちごぱんつ!」
川口「即答だな。まぁそれもそうだろうなお前は。」
橋本「年中ずっと好きだって言ってるからなぁ。」
吉野「いちごぱんつ以外に何があるよ。最高だろあのいちごの赤と生地の白のコントラスト。いちごはぱんつのために産まれてきたと言っても過言ではない。はぁ、素晴らしい。」
川口「あほだな。」
吉野「そーいうお前はどうなんだよ。そういえばおれお前達が1番好きなぱんつ聞いたことないぞ。この際、教えてくれよ。」
橋本「1番好きなぱんつかぁ。」
水田「実に難しい問題だ。悩む。」
川口「俺はTバックかなぁ。」
吉野「くぁーいいね。わかる、わかるぞぉ。」
橋本「さっそくぶれてんじゃねぇか。」
吉野「いや、いちごぱんつは殿堂入りよ。Tバックもいいよなぁ。狭い面積に注ぎ込まれた職人の技、いちごでいうと、とちおとめのT。」
水田「意味わからん。」
橋本「俺はやっぱり純白ぱんつだな。」
吉野「純白。けがれなき白!天使!いちごで言うとところのあまおうってところだな。」
橋本「お前なんでもありかよ。」
水田「俺は、クマさんぱんつだな。」
橋本・川口・吉野「・・・意外ぃ~。」
水田「なんだ、その反応は。悪いか?」
吉野「いや全然悪くねぇよ!くまさんぱんつ。これはなかなかレアだぞぉ、滅多にお目にかかれない。この歳になるとよほど好きでないとはいてないだろうしはいてることを大っぴらにはしないだろうからなぁ。」
橋本「そもそもはいてるぱんつを大っぴらにすることなんかないだろ。」
水田「見たいな。」
吉野「えっ?」
水田「ぱんつ見たい。」
橋本「堂々とあほなこと言うな。頭いいのか悪いのかわかんないよもう。」
川口「けど間違いない。なかなか見ることの出来ない存在。だからこそ見たい。」
吉野「ぱんつはそう、夢、ロマン、無限大。」
橋本「そうぱんつは夢。」
川口「ぱんつはロマン。」
水田「ぱんつは無限大。これだけはいくら計算しても答えは導き出せない。」
吉野「そうだよ、ぱんつの可能性は無限大。なぁ、ぱんつ、見たくないか?」
橋本「えっ?見たいよそりゃ。な?」
川口「うん、見たい。」
水田「見たいが、どうやって見るんだ?」
吉野「俺が探してくる!この学校のどこかから。」
橋本「はぁー?そんなこと出来るのかお前に。」
吉野「がんばりゃなんとかなる!そう、俺のぱんつへの愛が何とかしてくれる。」
橋本「なんだよお前のぱんつへの愛って。あてになるのか?」
水田「任せてみようじゃないか。」
橋本「珍しく乗り気じゃねぇか。」
川口「いいじゃん、楽しそうだし、期待してるぞ!」
吉野「おう、まかせとけ!とびっきりのぱんつを持ってきてやるぜ!」
吉野 勢いよくはける
川口「まじで行っちゃったな。」
水田「健闘を祈ろう。」
橋本「まぁ、いい暇つぶしにはなるか。」
水田「さっ、勉強の続きでもするか。」
川口「あっ、さてはしょうで遊んでたな。」
水田「いやいやそんなわけ、ふっ。」
川口「やっぱり遊んでたんだひどいなぁもう。」
水田「けど面白かったな。ぱんつなんてお宝、いったいどうやって手に入れるんだか。」
橋本「まじで持ってきたりしてな。」
水田「まさか。」
橋本「どっちに転んでも、面白いか。」
川口「まぁ、そうだね。」
橋本「持ってきてくれるならどうかあのぱんつでありますように。」
川口「あっ、ずりぃ!俺も。どうかTバックでありますように。」
水田「どんなぱんつがみたいか手を合わせて神に拝む男2人。」
橋本・川口・水田「・・・・・」
橋本・川口・水田「はっはっは(笑)」
橋本「あほだな。」
川口「あほだね。」
水田「あほだ。」
橋本「あーくだらねぇ。」
水田「勉強する気もなくなっちまったわ。」
川口「おーそりゃめでたい。なんかするー?」
橋本「そうだなぁ。ただ単に待ってるってのも退屈だしなぁ。面白い話なんかない?」
川口「出た。またそれかよ。」
水田「今度は誰にぱんつを取りに行かせる気だよ。」
橋本「いやあれは偶然というかよしのの暴走だろ。」
水田「まぁ間違いねぇ。」
橋本「待ってる間なんかゲームでもするか?」
川口「おっ、いいねぇ。」
橋本・川口・水田、なにかゲームをしている。
吉野「おい、みんなああああああああああああああああ!」
川口「おっ、早くねぇか?」
吉野 右手にいちごぱんつを握りしめて下手より入ってくる。
吉野「じゃじゃーん!どうだ!」
橋本「・・・」
川口「・・・」
水田「・・・」
吉野「どうしたそんな黙りこくって。ぱんつだぞ。見ろよこの完璧なまでもいちごぱんつを。もう運命の出会いだと思ったね。おれがぱんつを求めてたんじゃない、いちごぱんつが俺を求めてたんだって」
橋本が吉野の後頭部を手刀で小突く。吉野、気を失う。
橋本「ぱんつか。」
川口「ぱんつだね。」
水田「ぱんつ。」
全「・・・」
橋本「ぱんつか。」
川口「ぱんつだね。」
水田「ぱんつ。」
全「・・・」
橋本「どうしてこうなったっ!!」
川口「まぁまぁ、そう焦るなって。」
橋本「そりゃ焦るよ!だって目の前にあるんだぞ、本物が。」
川口「わかってるって。順番、な。」
橋本「ちがう!」
川口「なんだよ1人占めか!」
橋本「それも違う!」
川口「じゃあなんだって言うんだよ!ぱんつで焦ることといえば見たいか触りたいかの2択だろ。」
水田「かぶってみたい、もあるけどな。」
川口「ふぅ~!やるぅ~!」
橋本「関心してる場合か、よく考えてみろよ!」
川口「考えてるよぱんつのことだろ!馬鹿にすんなよ!な?」
水田「あぁ、ぱんつのことを考えなかった時はないと言ってもいい。お前もそうだろ?」
橋本「そうだけど!」
川口「そうだろ!」
橋本「そうじゃない!」
水田「どういうことだ、ぱんつじゃないのか!」
橋本「いやぱんつだけど、おれが言いたいのは」
川口「(ぱんつにさわろうとする)」
橋本「ああ!さわるんじゃない!」
川口「なっ、なんで止めるんだよ。」
橋本「止めるだろ。」
水田「抜け駆けだからな。」
橋本「だから、そういうことじゃない!」
水田「じゃあなんで止めたんだよ。」
川口「やっぱり1人占めが目的か。」
橋本「違う!頼むから2人とも1回俺の話を聞いてくれ。」
水田「それは、ぱんつに関する話か?」
橋本「・・・そうだよ。」
川口・水田「聞こう。」
橋本「よし、まずはこの状況を1回冷静になって考えてみてくれ。教室に男が4人いて、1人気を失っている。」
川口「お前のせいだろ。」
水田「お前のせいだな。」
橋本「そして、女の子のぱんつが目の前にある。」
川口・水田「最高じゃないか!」
橋本「たしかに!それだけ聞くと彼女もいない、女の子のぱんつを見たこともない俺らにとっては最高なのかもしれない。」
川口「し、失礼だな!女の子のぱんつぐらいみたことあるわ!」
橋本「どうせ母親のとかいうパターンだろ。」
川口「・・・」
水田「言い過ぎだな。」
橋本「・・・ごめん。落ち込むなって俺も女の子のぱんつ見たことないから。」
川口「・・・うん。」
水田「だが、そのぱんつ拝見童貞も今日で卒業ってわけだけどな。おめでとう!」
川口「そうだよ、この状況のどこが悪いんだよ!見るだけじゃなくぱんつお触り童貞も卒業出来る状況なんだぞ!」
橋本「このぱんつ、いったい、誰のだよ?」
川口「・・・」
水田「・・・」
橋本「・・・」
水田「最低だな。」
川口「最低だね。」
水田「お前、人を見かけで判断するタイプだな。」
川口「だからモテないんだよ。」
橋本「お前らもモテないだろ。」
水田「お前よりはモテるわ。」
橋本「じゃあ最近女の子と会話したことあるのかよ。」
水田「ある、週3で話してる。」
橋本「母親ってオチじゃないだろうな?」
水田「・・・」
橋本「もうちょっと母さん大切にしろよ。」
川口「そうだよ毎日話せよ。レディなんだから。」
水田「母親をレディ換算するとは、さすがだな。」
橋本「なんだよレディ換算って。」
川口「だって母親をレディ換算しちゃだめならもう打つ手ないじゃん。」
橋本「だからなんだよレディ換算って言葉。」
水田「姉ちゃんか妹がいればもっとレディなんだけどなぁ。」
川口「家族のレディコンバート!」
橋本「なんだよレディコンバートって。換算はコンヴェージョンな。コンバートは変換だから、レディコンバートってもうお前が女の子になってるから。」
川口「レディコンベアーは常識だよな。」
橋本「コンヴェージョンな。なんだよレディコンベアーって、運ばれてくるのか?女の子がコンベアーで?」
水田「レデイコンドミニアム最高だぜ!」
橋本「コンドミニアム!?なんだコンドミニアムって、そんな英単語聞いたことないぞ。」
水田「分譲マンションのことだろ。」
橋本「なんで知ってるんだよ!」
川口「進学校だからな。入るのに苦労したよなぁ。女の子の制服が可愛いからこの学校にしたんだよな。」
橋本「え、たつろーもか!」
川口「あの良さがわかるのか!さすがだなぁ。おしゃれを追求しつつも制服という規律正しさも残す絶妙なバランス。」
橋本「夏服と冬服のギャップもな。」
水田「実は、、、俺も。」
橋本・川口・水田「・・・Yeah!」
吉野「んん~・・・」
橋本・川口・水田「!!」
吉野「・・・ぱんつ」
川口「あいつ、大丈夫か。」
水田「だいぶ強くいってたもんな。」
橋本「しょうがないだろ、まじでぱんつ持ってくると思ってなかったんだから!そうだよこんな話してる場合じゃない!」
川口「そうだ、せっかくのぱんつだった。」
水田「で、どうする順番は?」
橋本「だからやめろ!」
水田「なにが問題でもあるのか。」
橋本「問題しかないよ!」
水田「なるほど理解した。楽しみは最後にとっておこうってことだな、先に問題を解決してお楽しみは最後に。分かる分かるぞ俺も好きなおかずは最後に食べる派だ。」
川口「なんだ、焦らすなこの野郎。それならそうと早く言ってくれよ。」
橋本「もう話を聞く気になったんならそれでいいよ。それで、何が問題か、分かるか?」
川口「?」
橋本「さっき言ったぞ俺!」
川口「・・・知ってるかい?ぱんつってのは、上書き保存なんだ、ぜ。」
橋本「知らねぇよなんだそれ!問題ってのは、いったいこのぱんつは誰のぱんつで、あいつがどこから持ってきたか、ってことだよ。」
水田「誰のぱんつって女の子のだろ。」
川口「お前そんな男のぱんつと女のぱんつも区別できなくなったのか?」
橋本「そういうことじゃない。」
川口「じゃあどういうことだよ。」
橋本「・・・おれはこの進学校が不安になってきたぞ。」
水田「なるほど、ここが学校の教室ということもその問題に関係している、な?」
橋本「ああ。」
川口「学校が関係しているってことはそのぱんつはこの学校の女の子ぱんつってことか。」
水田「そこが問題なんだ。つまり、このぱんつは、新規、ではない。」
川口「新規、ではない・・・」
水田「そう、つまり、誰かの所有物である、ということだ。」
橋本「な?やばいだろこの状況?」
水田「教室には俺たち4人。しかも自他共に認め合うぱんつ好きの男たち。第3者が見てみろこの状況を。100%、ぱんつを盗んできた、と思われるだろうな。」
川口「・・・やべぇじゃん!!」
橋本「だから焦ってたんだよ俺は!」
川口「どうしようぱんつ盗むってそんなの、変態じゃん!」
橋本・水田「!!」
橋本「達郎・・・」
水田「今、なんて言った・・・?」
川口「え?変態」
橋本・水田「!!!」
川口「あっ、ごめん!」
水田「言ってしまったか・・・俺たち4人のルールを忘れたのか。」
橋本「そうだぞ。その・・・俺たちが、その・・・ナニナニなのは、分かり切っている。その再認識を促すような発言は控えようと。ナニナニは俺たちが個性的だということだ、と。決めたじゃないか。」
川口「・・・ごめん」
橋本「いいんだ、分かってくれれば。」
水田「もう2度と繰り返すんじゃねぇぞ。」
橋本「だが、ぱんつを盗んだとなると、バレれば退学、最悪、警察沙汰になるんじゃないか?窃盗罪とか。」
川口「ええっ!!」
水田「十分にありうる。 窃盗罪。刑法第235条、他人の財物を窃取した者は、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。いやまて、これはたまたまぱんつを盗んだだけ、の場合じゃないか?そう、公共の場所で被害者がぱんつを脱ぎ捨てでもしていない限り、ぱんつを盗んだとなると他の罪も犯していることになるはず。」
橋本「どういうことだよ?」
水田「例えば、ベランダに干してあったぱんつを盗んだ場合は、窃盗罪に加えて、刑法第130条、正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。住居侵入罪。」
川口「けど、ここは学校だぞ?」
水田「誰かに、出て行ってよ!、と言われたのにもかかわらず出ていかず、ぱんつを盗んだとなると学校だったとしても適用される可能性はある。それに、もし、もし・・・」
橋本「どうした?」
水田「もしこのぱんつが、その、女の子の、ぬ、ぬぎたてぱんつだとしたら・・・」
橋本「うそ、だろ?脱ぎたてだと罪が増えるっていうのか?」
川口「そんな殺生な。」
水田「刑法第176条、13歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6か月以上10年以下の懲役に処する、13歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする強制猥褻罪が当てはまるかもしれない。」
橋本「同意のもとだったら、大丈夫ってことか?」
水田「それは大丈夫だろう、訴えを起こされなければ、だが。さらに2個以上の罪を犯すと刑法第45条の併合罪によりさらに罪が重くなってしまう。」
川口「もともとへんta」
橋本・水田「!!!!!」
川口「もともとその、まぁ個性的な俺たちがぱんつを盗んだとなると・・・」
水田「ああ、間違いなく訴えられるだろうな。」
川口「どうするんだよ!おれ警察に捕まるなんて嫌だぞ!」
橋本「おれだっていやだよそんなの!まだ彼女も出来たこともないのにそんな」
水田「そうだよ、もともとははしけんが彼女が出来たらいつでもぱんつ見せてくれるのかな?とかいう質問したのが始まりじゃないのか?」
川口「そうだよ!言い出しっぺが悪い!」
橋本「俺のせいかよ!なんだよみんなもノリノリだったじゃねぇか!頼めばいける!だの頼まなくても察してくれるもんなんじゃねぇのか?とかあほみたいに盛り上がってたじゃないか!お前らも同罪だ。」
水田「俺は悪くない。純粋にお前の質問に向き合って答えただけだ!そうだ、その質問にお前が彼女にどんなぱんつはいて欲しい?とか話を広げたからこんなことに。」
川口「俺!?だってどんなぱんつをはいてもらいたいかなんてロマンじゃん!?俺はみんなとロマンを語り合いたかっただけだよ!そしたらあつやが急にぱんつ見てぇなぁとか現実的なことを言い出したから。」
水田「現実的で何が悪い?夢見たって実際に彼女が出来るわけでもぱんつがふってくるわけでもない。」
川口「いや降ってくるよ。ぱんつは降ってくる。」
水田「降ってくるわけねぇだろ!」
川口「それはそうかもしれないけど降ってくるかもしれないって、空からぱんつが降ってくる世界があるかもしれないって思った方が人生楽しいだろ。」
橋本「それはそうだ。」
水田「おい、おま、裏切るのか。」
橋本「裏切ってるのはどっちだよ。」
水田「なに?」
橋本「裏切ってるのはどっちだって言ったんだよ。」
水田「俺がいつ何を裏切ったってんだよ。」
橋本「ぱんつだよ」
水田「は?」
橋本「お前はいま!ぱんつを!裏切ってるって言ってんだよ!」
水田「意味わかんねぇよなんだぱんつを裏切るって。」
橋本「ぱんつは無限大だろ!!!」
橋本・川口・水田「・・・・・」
橋本「ぱんつに秘められた可能性はさ、無限大だって話、したじゃねぇか。」
橋本・川口・水田「・・・・・」
橋本「俺たちはさ、ぱんつ、好きじゃん。」
川口「おう!」
水田「・・・ああ。」
橋本「そこはさ、たぶん、未来永劫変わんないじゃん。好きなものがさ、夢とか、現実とか、あるとか、ないとか、ぱんつとか、ぱんつじゃないとか、そういうものひっくるめて、全部ぱんつだって、思うの。おれは。それがぱんつであってさ、俺たちの好きな、信じたぱんつってやつだったんじゃないのか?」
橋本・川口・水田「・・・・・」
橋本「ぱんつだって、俺たちが争ってるの見たくないよ。」
水田「・・・ごめん、俺が間違ってたかも。」
川口「いや、俺のほうこそ。」
水田「俺たち、ぱんつ、大好きだもんな。」
川口「ああ。俺もぱんつ好きだし、お前らがどれだけぱんつ好きなのかも知ってる。」
橋本・川口・水田「はっはっは(笑)」
橋本・川口・水田「・・・・・」
橋本「・・・自首、する?」
川口「えっ!?」
橋本「好きなもので犯した罪はさ、ちゃんと償わないとかなって。」
水田「それもいいかもな。1人では無理だけどこの4人なら。」
川口「はぁー、この歳でもうぱんつ泥棒かぁ。」
橋本「いいじゃないか。もともと個性的なんだろ、俺たちは。」
水田「それに、正確には、ぱんつ窃盗住居侵入強制わいせつ犯、だな。」
川口「はっはっはロイヤルストレートフラッシュ!(笑)。なんだそれ、ひどいな。窃盗の他の罪ももう確定かよ。(笑)」
橋本「・・・そうだ、そうだよ!」
川口「どうした?」
橋本「まだあくまで例えばの話だったんだ。なんであきらめてたんだ俺は。」
水田「どういうことだ?」
橋本「よく考えてみてくれ、いやよく考えなくてもいい単純に考えてみてくれ。まだどんな状況でこのぱんつが盗まれたのか俺たちにはわからない、よな?」
水田「ああ。それを知ってるのは、実際に盗んできたこいつだけだな。」
橋本「つまりは、こいつがぱんつを盗んだ状況によって俺たちの運命は変わってくるということだ。」
川口「えっ?てことは、どういうこと?」
橋本「ぱんつフルコース犯がただのぱんつ泥棒になれるかもしれないってことだ。」
川口「起こそう!」
水田「待ってくれ!!」
川口「え?」
橋本「どうした?」
水田「ちょっと待ってくれ。もし、もしだ。ぱんつ窃盗住居侵入強制わいせつ犯がただのぱんつ泥棒ではなく普通のぱんつ好き高校生に戻れる、としたら、どうする?」
川口「そりゃ戻りたいに決まってんでしょ!」
橋本「当たり前だ誰だってそのほうがいいに・・・ってまさかお前。」
水田「ああ。そのまさか、だ」
橋本「本気か?」
水田「本気だ。」
川口「なんだよ2人とも、どうやるのか知らないけど俺たち4人が普通のぱんつ好き高校生に戻れるんだろ!」
橋本「4人・・・ではない。」
川口「・・・え?」
橋本「こいつが言いたいのはおそらく、4人が助かる方法ではなく、3人が助かる方法だ。」
川口「なに言ってるの?ここには俺たち4人しかいないじゃん。3人ってあと1人は」
橋本「よしのだ。」
川口「え?」
橋本「こいつはよしのに全部罪をなすりつけていま起きてる俺たち3人で助かろうって提案しようとしたんだ。」
川口「えーーー!そうなの?」
水田「ああ。そうだ。」
川口「そんなこと、できるの?」
水田「出来る。ぱんつを盗みに行ったのはこいつ1人。つまり犯行現場を目撃されていたとしても通報されていたとしても指名手配をされるのは俺たちではなくこいつ1人。そしていま、はしけんの手刀で気を失っている。」
川口「でも、それはよしのを起こしても同じだよな。とりあえず目を覚まさせて相談してからでも。」
水田「起こしてはだめだ。状況証拠が不十分になる。」
川口「どういうこと?」
水田「偶然なのか、奇跡なのか、みんな気づいていないかもしれないが、実は俺たち3人はこのぱんつに指1本触れていない。つまり、このぱんつには俺たちの指紋が付いていないってことだ。」
川口「・・・ほんとだ。おれが触ろうとした時もギリギリで止められた。」
橋本「物的証拠は十分ある、ということか。」
水田「そうだ。そして俺たち3人がよしのを発見した時にはぱんつの傍で寝ていたから怪しく思ったとでも打ち合わせしておき、目を覚まされる前にこのことを先生に報告する。3人とも同じ証言をしたともなれば疑われることなどまずないだろう。」
橋本「よしのは、どうなる?」
水田「何を分かり切っていることを。それは」
橋本「こいつだけぱんつ窃盗住居侵入強制わいせつ犯、ってことか。」
水田「・・・そうだ。」
川口「そうだって!!それでいいの?」
橋本・水田「・・・・・」
川口「ねぇ!?2人共!?」
橋本・水田「・・・・・」
川口「そんな、そんな奴らだとは思わなかった。俺は・・・絶対いやだからね!自分だけ助かるとか。友達だろ!?いや仲間だろ俺たちは!誰かが欠けたらもうそれは俺たちじゃないよ!」
水田「・・・」
橋本「いい奴だな、達郎は。」
川口「なに!?俺なにかおかしいことでも言ってる!?」
橋本「いや、言ってない。そう誰かが欠けたらそれはもう俺たちじゃない、よな。ありがとう。あつや、確かにお前の提案は完璧だ。けど間違ってるよ。」
水田「どういうことだ?」
橋本「こいつに罪をなすりつける方法、過程は文句なしに完璧だ。だが、結果が間違ってる。」
水田「結果?」
橋本「ああ。結果、俺たちは、戻れない。戻れないんだ。」
水田「戻れないだと?」
橋本「お前は『ぱんつ窃盗住居侵入強制わいせつ犯がただのぱんつ泥棒ではなく普通のぱんつ好き高校生に戻れる、としたら、どうする?』と提案してきた。」
水田「ああ。」
川口「そうか!よしのに罪をなすりつけると、俺たち3人は今までの俺たち3人じゃいられなくなるってことだ!」
橋本「そういうことだ。嘘でつながった関係、共犯者になる。」
水田「それは---」
橋本「偽証罪。刑法第169条、法律により宣誓した証人が虚偽の陳述をしたときは、3か月以上10年以下の懲役に処する。お前の提案でも俺たちは結局罪を犯すことになるってことさ。」
水田「・・・博識だな。」
橋本「進学校、だからな。」
水田「そうか・・・。・・・ごめん。」
橋本・川口「え?」
水田「・・・俺が悪かった。こんな仲間を売るような提案をして。保身に走ってしまった。」
川口「いいよ!誰だって自分は大切。ぱんつ好きに悪い奴はいないし!」
橋本「許さん。」
川口「えっ?許す流れじゃないの?」
橋本「今度、俺にいいぱんつ紹介しろ、そしたら許す。」
水田「・・・わかったよ。特別やばいの教えてやろう。」
橋本・川口・水田「・・・はっはっは(笑)」
吉野「んん~・・・」
橋本・川口・水田「!!」
吉野「・・・ぱん---」
川口「そうだ、早く起こしてやらないと。」
橋本「だいぶ強くやっちゃったんだが、大丈夫かな・・・」
橋本・川口・水田 吉野を起こそうとする
吉野「んん~。」
川口「起きないね。」
橋本「俺に任せろ。・・・いちご」
吉野「ぱんつ!!!!!」
橋本「なっ!」
水田「なんでそれで目を覚ますんだよ。」
水田「意味わからん。」
橋本「こいつはいちごぱんつ大好きだからな。」
川口「大丈夫?痛いとことかないか?」
吉野「んあー、首が、、、軽い。肩も。なんだこれすげぇ。」
川口「えっ!?」
水田「もしかして逆にこりが取れたのか?」
橋本「新たな才能に出会ったかもしれん。」
川口「あのな、起きて早々悪いんだが聞きたいことがたくさんあるんだよ!」
吉野「そうだ!俺も言いたいこといっぱいあるぞ、いきなり殴りやがって。ってあれ?俺が持ってきたぱんつは?」
川口「握ってるよ。」
吉野「あ、ほんとだ。」
水田「持ってきた?」
吉野「聞いてくれよ大変だったんだぞぉ。俺のぱんつを求めて三千里の旅路は。」
水田「いま、持ってきたって言ったか?」
吉野「ん?言ったけど。」
橋本「どこから。」
吉野「えっ?いやほら、どこからって1年4組の。」
橋本「隣じゃん!1年4組って確かいま水泳の授業中じゃないか?」
水田「教室には鍵がかかっているだろう。」
吉野「あいてたぞ?」
橋本「嘘だろ?」
吉野「ほんとだって!じゃないとぱんつとってこれねぇだろ。」
川口「まぁ確かに。」
橋本「そんなこと普通ありえるか?信じられん。ちょっと確かめてくる。」
橋本 はける。
吉野「おい!・・・人を疑うなんて失礼だな。」
水田「ってことはこのぱんつはお前が盗んだってことは間違いないのか。」
吉野「いやぁ、あまりに完璧ないちごぱんつだったからつい。」
川口「ついって、このあほ!」
水田「すごい度胸だな。」
吉野「お前たちにぱんつを見せてあげたい一心だったんだよ!」
川口「その気持ちは嬉しいけど、そのせいでどれだけ揉めたか・・・」
水田「いいか、人のぱんつを盗むって犯罪だぞお前。」
吉野「すぐに返せば大丈夫だと思ったんだよ。そしたらいきなり目の前が真っ暗になってさ。気を失うってあんな感じなんだ。」
川口「俺は死んだかと思ったけど。」
吉野「俺は死なん。彼女が出来るまでは。」
川口「お前みたいなぱんつ泥棒に彼女なんて絶対できないよ。」
吉野「なんだと、女の子のぱんつを見たこともないお前よりは、もうすでにぱんつに触ったことのある俺の方がはるか先を歩いてんだよ。」
川口「し、失礼な!女の子のぱんつぐらいみたことあるわ!」
吉野「どうせおかんのとかいうオチだろ。」
川口「・・・」
水田「言い過ぎだな。」
吉野「・・・ごめん。」
水田「もういいよこれ!そんなことしてる場合じゃない!幸い、まだ4組は授業中。今からすぐ返してこい。」
吉野「えー、こんないいいちごぱんつなのに?」
水田「・・・(ゴクリ)。」
川口「そこは負けないで!」
水田「危なかった。ほら、はやく!」
吉野「わかったよ。もったいないなぁ。」
橋本 戻ってくる
橋本「おい、4組、鍵、しまってたぞ。」
吉野「え?嘘だろ?」
橋本「いや、ほんとだ。」
川口「まじで?」
橋本「まじで。窓もあかなかった。」
川口「ってことは・・・」
水田「1年4組には誰も入れない・・・ってことか。」
吉野「やべーーーーー!どうしようどうしよう。」
川口「でもじゃあ授業が終わった女の子たちはどうするの?」
水田「普通は着替え終わった最後の人がカギを締め、そのまま職員室に預けるかプールに持っていってるだろうから、授業が終わって最初に来た人がカギを持ってて開けられるはず。」
吉野「ってことはそれまで待てば。」
水田「それはだめだ!もう女子が教室に到着してるじゃないか!そこからそのいちごぱんつをその人に気づかれずに元の場所に返すなんて不可能、教室にすら入れてもらえない。」
橋本「ちょっとまって、どうしたみんな。落ち着けよ。」
川口「落ち着いてられないよ!だってこのぱんつを返せないんだよ!ぱんつ泥棒確定なんだよ。」
橋本「なにか返す方法があるからしょうは取ってきたんじゃないのか?」
水田「そうなのか?」
吉野「・・・鍵閉まってたら、無理。」
全「・・・・・」
水田「終わった。」
吉野「だって鍵が途中でしまるなんて誰が思うよ?予測できないだろ。」
川口「それは、まぁ、たしかに。」
橋本「施錠の確認を先生がしに来たのかな。」
水田「さっきこの学校付近で不審者が出たとかいう放送もあったからあり得ない話ではない。」
吉野「なぁおい、つまり、実行犯は、俺ってことか?」
橋本・川口・水田「・・・」
吉野「いやだあああ!なぁ頼む俺を見捨てないでくれぇ~。」
川口「見捨てないよ!ね?」
水田「ああ。」
橋本「まぁな。」
吉野「・・・ほんとか?」
水田「不幸中の幸いか、残念ながら、俺たちの絆はお前が眠っている間に深まったんだよ。お前が思っているよりもはるかにな。」
吉野「・・・うわあああああ!!!」
川口「泣くなよ。おれたち、仲間だろ?」
吉野「うわあああああんありがとおおおお。」
キーンコーンカーンコーン 授業の終了を告げるチャイムが鳴る
橋本「チャイムか。授業が終わるな。」
水田「俺たちが普通に過ごす高校生活の終わりを告げるチャイムでもあるがな。こんなにしっかりと聞いたのは初めてだ。」
川口「こんなに綺麗で、悲しい音だったっけ?」
吉野「・・・ごめん、みんな。」
川口「謝らなくていいよ。」
水田「そうだ、お前だけが悪いわけじゃない。もともとはしけんが彼女が出来たらいつでもぱんつ見せてくれるのかな?とかいう質問したのが始まりなんだから。」
橋本「またはじめるつもりか。」
全「・・・・・」
川口「あー。最後にぱんつ見たい。」
橋本「ぱんつみたいな。」
水田「ぱんつみたい。」
吉野「ぱんつみたい。」
全「・・・・・」
全「はっはっはっ(笑)」
橋本「ほんとにぱんつが好きなんだな俺たち。」
水田「だからこそ出会えた。」
川口「これからもまた、よろしくな。」
吉野「なぁ、最後に、ぱんつ、触ってみないか?」
橋本「え?」
吉野「俺だけじゃんか、ぱんつに触れてるの。このいちごぱんつに。それってなんかお前らを裏切ったみたいでさ、悪い気がして。」
橋本「なに言ってんだよ。」
水田「そうだよ、お前だけ悪い気する必要ねぇよ。けど、まぁたしかに、ちょっと、うらやましいがな。」
川口「いいんじゃない?正直、最後だろうし、いちごぱんつ触っても?触ったからってもういまさらだろ。」
吉野「だろ!なぁ頼むから触ってくれよ。それでこそ俺らは対等のぱんつ仲間さ!」
橋本「いや、でも」
吉野「なんだ、触りたくないのか?」
橋本「いや、そんなことはねぇよ!」
水田「だろうな。」
吉野「ビビってるのか?」
橋本「ビビってはねぇよ!」
吉野「じゃあなんだよ。」
川口「順番、か?」
水田「ほんとこだわるなはしけんは。よし、じゃあもう最後だし、いいよ。お前1番で。」
吉野「1番は俺だったから2番、な?」
水田「細かいなぁ。」
川口「ほら、あの恋焦がれた憧れのぱんつが目の前に、手の届くところにあるんだぞ!」
水田「照れなくていい。あ、もしかして触るだけじゃなく、かぶりたいとか?」
川口「くぁー、さすが!いきますねぇ!」
吉野「許可しよう!」
水田「お前の許可がいるのかよ。」
川口「どうした、触んないの?もったいないなぁだったらおれが」
橋本「触るな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
川口「え・・・?」
全「・・・・・」
水田「どうした?」
橋本「いや、なんでも、」
吉野「なんでもないってテンションじゃなかったぞ。大丈夫か?」
全「・・・・・」
ガラガラガラ(ドアのあく音)
美紀 メモを握りしめている。
美紀「あの、その、これ、」
全「・・・」
吉野の持ってるいちごぱんつを橋本が取り上げ美紀ちゃんのもとへ。
橋本「こ、このぱんつきみのだよね!俺が取り返しておいたから!」
美紀「・・・変態っ!!」(ビンタ)
美紀はける
橋本「へんたい・・・か。」
水田「・・・取り返しておいた?」
吉野「今のって4組の美紀ちゃん、だよな?」
川口「ってかやばくないか?美紀ちゃん俺らのこと、その、へんta」
吉野「はっきり言いやがったな。」
水田「いったいどういうことだ。説明してくれ。」
橋本「どれを?」
水田「全部だよ。ぱんつに触ろうとしたらキレたことも、お前がぱんつを美紀ちゃんにさも自分がぱんつ泥棒から取り返してやったみたいに渡したことも、そして何故お前がいま、そんな悲しい表情をしてるかも。全部だよ。」
橋本「なんでもないよ。」
水田「なんでもないわけないだろう!」
橋本「・・・」
吉野「ぱんつに触られたくなくて、俺らからぱんつを奪い取って持ち主に返したってこと?」
水田「リアルの女の子に嫌われたくないから自分だけ助かろうとしたのか?」
橋本「違う。」
川口「いきなり女の子が現れたからパニックになったとか?」
橋本「違う。」
吉野「まさか、美紀ちゃんのことが好き、とか?」
橋本「・・・」
吉野「え?」
橋本「・・・」
吉野「まじで?」
水田「なるほどな。合点が行ったよ。」
川口「え?え?どういうこと?あいつが美紀ちゃんを好きでなんでぱんつ返しちゃったの?好きな人のぱんつなら渡したくないんじゃないの?」
水田「その気持ちも分からなくはないがおそらくは、その逆だよ。ぱんつを永遠に手に入れるために目先のぱんつを手放したんだこいつは。」
川口「ますますわかんないよ。もうちょっとわかりやすく説明してくれ。」
吉野「ぱんつを投資したってことか、自分の未来に。こいつは俺らぱんつ泥棒という敵を作って、そこからぱんつを奪い返すヒーローになろうとしたんだ。」
水田「ああ。それはこいつが美紀ちゃんに好かれたいがため、付き合いたいがため。美紀ちゃんを彼女にしていつでもぱんつを拝むためだったんだよ。」
川口「えっ!!やっぱり彼女っていつでもぱんつ見せてくれるの!?」
水田「そうじゃないとこいつの行動が説明できない。なぁ、そうなんだろ?」
橋本「・・・ああ。お前の言うとおりだ。」
川口「彼女って最高だな。」
水田「嫌われちまったけどな。」
吉野「思いっきりぶたれてたもんな。」
橋本「くそう、やっぱり奪われたぱんつを取り返す、なんてかっこよくないかぁ。」
吉野「ちょっと考えればわかるだろ。」
川口「けど、やばくねぇか?美紀ちゃんに俺らがぱんつ盗んだってことバレちゃったぞ。」
吉野「間違いなく通報されるか先生に言われるだろうな。けどまぁ、どのみちバレるんだし、ちょっと早まったってだけだろ。」
川口「そりゃ覚悟はしてたけどいざなるとわかると、なぁ?」
吉野「大丈夫。お前は1人じゃない。俺がついてる。」
川口「お前ぇ!」
水田「なぁ、1つだけ質問していいか?」
橋本「・・・なんだよ。」
水田「何故、おまえはあのぱんつが美紀ちゃんのだってわかったんだ?」
橋本「・・・」
水田「美紀ちゃんがこの教室に入ってそれはわたしのぱんつだって言ったか?わたしのぱんつ返してって言ったか?」
吉野「ほんとだ。」
川口「・・・たしかに言ってない。」
水田「なんでわかった?答えろ。」
橋本「・・・」
水田「美紀ちゃん、何かメモみたいなものを握ってたな。なんか知ってるのか?」
橋本「・・・」
水田「なんで黙ってる?言いたくないことがあるからか?」
橋本「・・・」
水田「答えろって言ってんだよ!!」
吉野「おい、やめろって。なんでそんなに熱くなってる?」
川口「そうだよ、それがそんな大事なことか?」
水田「・・・ああ、大事だ。それ次第で俺はお前を許さない。」
吉野「どういうことだよ?」
水田「元凶だからだよ。もしこいつが、このぱんつの持ち主をわかっていたとしたら・・・なぁ、答えろよ!頼むから違うって言ってくれよ!」
水田が橋本の胸倉をつかむと同時に橋本の口からなにかが吐き出される
全「・・・・・」
川口「なんだ、それ?」
橋本「・・・」
水田「・・・鍵?・・・1年4組。」
吉野「1年4組?」
川口「うそだろ?・・・ほんとだ。なんでこんなものがお前の口から、どうなって。」
吉野「人間ポンプ。」
水田「鍵を食べていた、いや、隠していたのか。自分の胃の中に。」
吉野「この鍵、どうしたんだよ。」
橋本「・・・拾った。」
吉野「どこで?」
橋本「廊下で。」
川口「鍵持ってたんならぱんつ返しに行けたじゃん!」
橋本「・・・そうだな。」
川口「そうだなって、お前。いったいなに考えてんだよ。助かったんだろ?それがあればおれたちは。」
橋本「・・・」
水田「・・・トイレに行った時か。」
橋本「・・・ああ。」
水田「なるほど。なるほどな。お前の掌の上だった、ってわけか。」
川口「なに?どういうこと?」
水田「おそらくすべては仕組まれてたんだよ。こいつに。今回のこのぱんつ事件は。」
川口「仕組まれてたって、どうやって?こんなこと仕組んで起きうることなのか?」
水田「そうだろ?」
吉野「・・・なんとか言えよ!」
橋本「・・・そうだよ、いま俺の望んだ状況になってる。」
川口「俺たちがぱんつ泥棒のなることがお前の望んだ状況だっていうのかよ!」
橋本「ああ。」
川口「ああ、ってふざけてるのか!」
水田「ちゃんと事情を言ってくれよ。お前を嫌いになりたくない。なんでこんなことした?」
橋本「全部見てただろ!美紀ちゃんが好きだったからだよ。」
川口・水田・吉野「・・・」
橋本「トイレに行った時、たまたまこの鍵が落ちてて、拾って届けようと思ったんだけど4組の鍵で、美紀ちゃんの顔が浮かんで、そしたらぴんときて、お前らがぱんつ取ってきたところを俺が奪い返したら美紀ちゃんが俺に振り向いてくれるかなと思ったんだよ。」
吉野「ぱんつ取り返して好きになってくれるわけねぇだろ。」
橋本「そんなことわかってるよ。いま考えると当たり前のことなのに、けどなんでかその時はそう思っちゃったんだよ。」
吉野「恋はここまで人を盲目にするのか。」
水田「いったいどうやって美紀ちゃんをこの教室に呼んだ?」
橋本「4組の鍵が閉まってるのかを確認してくるふりをして、美紀ちゃんの机の上にお前のぱんつは預かった、返して欲しくば1年3組の教室に来いっていうメッセージを置いた。」
水田「美紀ちゃんが持ってたメモはそれだったのか。」
吉野「そしてお前がその鍵で自分で鍵を閉めてきたのか。」
川口「でも俺らがぱんつ取りに行こうなんてなるとは限らねぇだろ。」
橋本「ぱんつの話になって盛り上がるのは分かり切ってたよ。俺たちいつもぱんつの話してるし。そこからたきつけて上手くいけばと棚から牡丹餅的に行くかなとは思ったけど、まさかここまですんなり上手く行くとは思わなかったな。」
水田「どうやってコントロールした?」
橋本「え?いやだからいつもの流れでぱんつの話をして。」
水田「ちがう。この事件で一番難しいことは女の子のぱんつを見たいからと誰かが取りに行く流れを作ることじゃない。たくさん女の子がいるにもかかわらずピンポイントで美紀ちゃんのぱんつを取りに行かせていることだ。」
川口「そんな方法存在するのか?」
橋本「・・・」
吉野「俺か。」
川口「え?」
吉野「ぱんつを取ってきたのは俺だ。ってことは俺に何かしらの理由があるはずだろ。だとしたら、考えられることは1つ。」
水田「・・・まさか。」
吉野「答えろ!お前は、俺のぱんつ愛を利用したのか?俺の、いちごぱんつへの愛を。」
川口「なに?どういうこと?」
水田「もし、もしお前が、美紀ちゃんがいつもどんなぱんつを履いているかと知っていたら。もしそれがいちごぱんつだと知っていたら。恐ろしい話だが、考えられる。」
吉野「なぁ、俺たち、仲間だよな。ぱんつのことで隠し事なんて。ましてや、そのぱんつを利用するなんて。」
橋本「・・・」
吉野「なぁ・・・」
橋本「・・・」
吉野「なんとか言えよ。」
橋本「・・・」
吉野「だんまりか。」
橋本「・・・」
吉野「何も言わないってことはそういうことってことなんだな?」
橋本「・・・」
吉野「そうなんだな?」
橋本「・・・」
吉野「否定しろよこのやろう!!!!!」
吉野「俺は悲しいぞ!!実は、今回感動してたんだ、俺はここまで出来るんだって。好きなものでここまで自分を突き動かせるんだって。そりゃはたから見ればだめなことかもしれない。いや間違いなく女の子のぱんつを取ってくることなんて駄目なことだ。けどさ、そのルールをぶち壊せたんだよ。しょーもない俺みたいなやつが。正直ドキドキしたよ。すぐ戻せば大丈夫だと思ってもこんなだいそれたことをしたのは人生で初めてだったからさ。」
川口「よしの。」
水田「まぁ、刺激的なことであったのは間違いない。」
吉野「もちろん俺のやったことでみんなを巻き込んじまったと後悔した。けどさ、またそこでさらに感動しちまったんだ。俺にはこんな素敵な仲間がいる。助けてくれる、一緒にばかやってくれるやつがいるんだって。なんだ、俺ってしょーもない奴じゃないじゃん。幸せじゃんって思った。」
全「・・・・・」
吉野「それがなんだよ!ぱんつを盗んだのは俺の意思じゃなかったのか?いま俺にあるものは全部お前に与えられたものなのか?」
全「・・・・・」
吉野「違うだろ!!!」
橋本「・・・」
吉野「お前は自分が鍵を拾ったから。そこで4組の鍵を開けて、ぱんつの話をして、いちごぱんつ好きの俺なら美紀ちゃんのぱんつを取ってきてくれる。全部自分の思い通りにことが進んだ。今回の事件は全部自分のせいなんだ。そう思ってるかもしれねぇ。だがな、それは違う。」
全「・・・」
吉野「俺のいちごぱんつへの思いはお前がどうこうしたところで変わらねぇんだよ!全部お前のせいでこうなったとか思い上がってんじゃねぇよ!」
川口「そうだ。全員好きなものために行動してこうなったんだ。俺だってお前のためにぱんつの話をしたんじゃない。全部自分のぱんつへの思いを伝えたいだけだった。」
水田「俺は、お前のためにぱんつの話をしたのかもしれない。」
川口「おい!」
水田「それは、ぱんつと同じくらいに、お前らのことも好きだからだ。」
全「・・・・・」
水田「クソつまんねぇ勉強なんかしてるより、ぱんつの話で盛り上がることが、その時間が俺はくだらなくて、楽しくて、たまらなく好きだ。」
川口「俺も。」
吉野「俺もだ。」
水田「お前はどうなんだ?」
橋本「・・・」
吉野「お前は俺らのことを仲間だと、思ってないのか?」
橋本「思ってるよ!!・・・俺もお前らが好きだ。こんな馬鹿やった俺にここまでアツくなってくれる。最高の仲間だよ。」
吉野「そうだろ!だからさ、言ってくれればいいじゃねぇか!俺たちはそんなうすっぺらい関係じゃねぇんだよ!ぱんつでつながる、最高の仲間なんだ。おれ好きな子できたわ!って。いつもいちごぱんつはいてるらしいぞ!って。だれも責めたりしねぇよ。お前、本気なんだろ?本気で美紀ちゃんが好きなんだろ?」
橋本「・・・ああ。」
吉野「だったら相談してくれよ。俺たち、好きなもののためならぱんつ泥棒まで出来るんだぜ!ここまで出来るんなら、たった一つの恋を応援することなんてわけねぇよ。」
橋本「ありがとう。だったら、1つ、相談してもいいか?」
吉野「ああ。いいに決まってんだろ。」
川口「なんでも言ってくれよ!」
水田「俺たちに解決できない問題なんてないさ。」
橋本「俺、美紀ちゃんにフラれちまった。俺のことへんたい、だって。どうしよう、か?」
吉野「・・・なぁお前ら、あの子、へんたい、って言ってたか?」
橋本「え?」
水田「さぁな、俺には聞こえなかった。」
川口「俺にも。あの子そんなこと言ってなかったよ。」
橋本「なに言ってんだよ。」
水田「俺たちの”ルール”忘れちまったのか?」
吉野「ああ。あの子は「個性的だ!」としか言ってなかったな。」
川口「俺にも、そう聞こえた。」
橋本「・・・お前ら。」
川口「俺らは前を向いてこそ、だろ。」
橋本「・・・ありがとう。」
水田「それにまだ100%フラれたというわけではない。お前はまだあの子にぱんつを返しただけ、きちんと好きだと伝えたわけではないんだから。」
吉野「ただ個性的だと言われてビンタされただけなんだ。」
川口「十分意味わかんねぇけどな。」
水田「そう、意味が分かんない。まだ分かんないんだよ。」
橋本「俺がただネガティブになってただけだったのか。」
川口「そうだよ、気にすんな。」
水田「まだ、好きなのか?美紀ちゃんのこと。」
橋本「・・・ああ。ここまで1人の人を好きになったの初めてかもしれない。」
吉野「くぅー!相談しろとは言ったが実際に聞くとなんだか照れるな!」
橋本「ちょ、馬鹿にすんなよ、真面目に言ってるの。」
吉野「分かってるよ。」
川口「なんとか俺らでもっかい告白できる機会作れねぇかな?」
水田「いま外に出るのは危険じゃないか。おそらくあの子が通報してたとしたら先生たちが俺らのことを探し回ってることだろう。」
吉野「この教室に鍵さえかけておけばとりあえず籠城は出来るわけか。」
橋本「そんな、通報するようなことする子じゃないと思うんだけどなぁ。」
水田「つまり整理すると、この教室から出ることなく美紀ちゃんをこの教室に呼び出せればいいわけか。」
川口「難しいなぁ。どうすりゃいいんだ。」
吉野「それを考えるんだよ。」
橋本「すまんなみんな。俺のためにこんな。」
吉野「いいんだ。俺たち、仲間だろ。」
橋本「ありがとう。」
川口「放送とかで呼べねぇかな。」
水田「厳しいだろうな。放送室に行かないと使えないし、ここらだと距離がある。」
吉野「LINEとかで呼び出すのは?」
橋本「美紀ちゃんの知ってたらこんな苦労しねぇよ!」
吉野「それもそうか。」
水田「ちょっと古風だが、窓から紙飛行機で飛ばすのはどうだ?」
川口「古風というか、なんというか。」
吉野「けどここにあるもので準備はできる、か。」
水田「ちょっと偶然性が高いが、奇跡を信じてみてもいいと思う。」
橋本「よし、やってみよう。」
橋本・川口・水田・吉野 机から紙とペンを出しメッセージを書く
橋本「なんて書けばいい?」
川口「好きです・・・とか?」
橋本「それだったらもし受け取った人が男だったらやばい。」
吉野「勘違いされるな。」
橋本「ってことはまず伝えたい相手の名前と、誰からか分かるように自分の名前と、あとは?」
川口「それは・・・」
水田「それは・・・」
吉野「それは・・・お前の気持ちだな!」
川口・水田「そうだな!」
橋本「結局俺かよ。まぁそうか、俺の好きな気持ち。」
水田「それと、一応今回の事件のいきさつも。説明しておいた方がいいだろう。」
橋本「そっか。ありがとう。」
川口「気持ちをこめて書くんだぞ!」
吉野「お前の思ったその正直な気持ちでいいんだぞ!」
橋本「わかってるよ!よし、かけた!」
水田「窓を開けろ!」
川口・吉野「イェッサー!」
橋本「よし、行くぞ。それっ!」
橋本 紙飛行機をとばす
橋本「届くかな。」
川口「届くさ。」
水田「きっとな。」
吉野「よし、あとは座して待とう。」
水田「どっちが早いか。美紀ちゃんがあの手紙を受け取ってこの教室に来てくれるか、先生が俺たちを探しに来るか。」
川口「なにして待ってる?」
吉野「そうだな、ただ座ってるってのも退屈だしな。」
川口「トランプとか、ってそんな気分じゃねぇわな。」
橋本「俺はどきどきして何も手がつかねぇよ。」
吉野「確かに、あれは言っちゃえば、ラブレターだからな。」
川口「~♪(ラブソングを歌う)」
吉野「~♪(途中から合わせて歌う)」
橋本「やめろよ!」
水田「待て!」
全「・・・?」
水田「待て待て待て待て待て!」
橋本「どうした?」
水田「そうだよ、なんで気が付かなかった。」
川口「だからどうしたよ。」
水田「そうだよ、先生たちが探しに来るんだよ普通は。」
吉野「まぁそりゃあ、俺が言うのもなんだけどぱんつ泥棒がいたら探しにも来るだろ。だからやべぇって話で見つかっちゃいけねぇって話だろ?」
水田「まぁ見つかっちゃいけねぇってのはその通りなんだがよく考えてみろ。」
橋本「何をだよ。」
水田「美紀ちゃんがこの教室から出て行って、どれぐらい経つ?」
川口「10分くらいか?それがどうしたの?」
水田「普通、通報って現場を見たら1番最初にするもんだろ?」
吉野「そうだな。犯人が現場から逃げるかもしれないし逃がさないためにも出来るだけ早くするにこしたことない。」
橋本「そうか!まだ誰もこの教室に来ていない!」
水田「そうだよ、もし美紀ちゃんが通報していたとしたらもうとっくに先生がこの教室に来ていてもおかしくない。」
川口「けど、来ていない。つまり。」
橋本「美紀ちゃん、通報してなかったんだ!あぁ、良かったぁ。やっぱり通報するような子じゃないと思ったんだよおれは。」
吉野「ってことは、俺たち、ぱんつ泥棒として捕まることはないってことか!?」
川口「そうなるな!訴えを起こされないってことなんだから!あぁ、よかったぁ。覚悟はしてたけどやっぱりぱんつ泥棒っていやだもんなぁ。」
吉野「そりゃいやだよ。嫌われてもう女の子とも会話できなくなるだろうし。」
橋本「いやー、よかった。俺もなんか肩の荷が下りたよ。」
川口「だろうな。これでまた、今まで通り、普通のぱんつ好き高校生に戻れるぞ!おれたち!」
水田「いや、俺たちがぱんつ泥棒になる可能性はある。いや、むしろ高まった、俺らが高めてしまったと言ってもいい。くっそ、俺のせいか。」
川口「え?なんで?」
橋本「そうだよ、美紀ちゃんは通報するような子じゃないって。」
水田「美紀ちゃんが通報するわけではない。」
吉野「じゃあ誰が通報するんだよ。」
水田「あの紙飛行機を見た、誰か、だよ。」
川口「どういうこと?」
水田「あの紙飛行機に何を書いた?」
川口「美紀ちゃんの名前とこいつの名前。」
吉野「それとこいつの美紀ちゃんへの愛の思い!」
橋本「それと今回起こったこの事件の、いきさ、つ・・・」
水田「そうだよ。この事件の詳細まで書いてあるんだよ。俺らが教室に忍び込んで女の子のぱんつを盗み、それを奪い返すことで愛を伝えようとしたその事細かな詳細が!それをもし何も知らない第3者が見たとしたら?もし見た人が女の子であったり先生だったら?」
橋本「間違いなく、通報するな。」
川口・吉野「やべーーーーー!」
川口・吉野 上手に駆け寄って紙飛行機の行方を見るがもうその姿はない
橋本「紙飛行機あるか?」
吉野「いや、見えねぇ。どこにもねぇぞ!」
川口「大丈夫だって!だってあの手紙は美紀ちゃんに渡すために書いたんだよ!そりゃ美紀ちゃんの手に渡るに決まって・・・」
水田「決まって?」
川口「奇跡でも起きれば。」
水田「そう。奇跡的確率なんだよ。」
校内放送が流れる。
「先生方は至急職員室にお集まりください。繰り返します。先生方は至急職員室にお集まりください。」
橋本「・・・終わった。」
吉野「通報された、のかな?」
水田「まず、そう考えて間違いないだろう。」
川口「どうする?逃げる?」
水田「どこへ?」
川口「どこか、遠くに。」
吉野「すぐ見つかるさ。」
川口「そんなもんやってみないとわかんないじゃん。」
橋本「俺は、美紀ちゃんを置いていきたくない。」
川口「じゃあ美紀ちゃんも連れてさ。」
橋本「美紀ちゃんいまどこにいるんだよ?」
川口「そんなのわからないよ。」
橋本「じゃあ言うなよ!」
川口「いいだろ言うぐらい!」
吉野「ケンカするなよ。最後ぐらい。」
水田「最後、か。」
橋本「結局、好きだって言えなかったのか俺。ごめんな、巻き込んじまって、ほんとに。」
吉野「だから、もうそれはいいって。仲間だろ。」
橋本「そうだったな。ありがとう。あぁ、最後に美紀ちゃんに会いたかったな。」
川口「過去形かよ。」
橋本「あ?」
川口「今から会えばいいじゃねぇか。」
橋本「だからそれが無理だって言ってんだろ。」
川口「あきらめるのかよ!」
全「・・・・・」
川口「らしくねぇよ。最後まであがいてみようぜ。なにか考えてみようぜ。ぱんつのことでもいいよ。そうだぱんつのこと話そう!言ったじゃねぇか、ぱんつは無限大だって。なぁ、笑おうぜ。楽しくぱんつ語ろうぜ!」
コンコン。(ノックの音)
橋本「来た、か。」
川口「どうする?」
吉野「どうするって、開けるしかないだろ。」
水田「終わるぞ、すべてが。」
橋本「もう終わらせよう。お前らはなんとか無関係だって言ってみるから。安心しろ。」
3人「はしけん!」
コンコン。(再びノック音)
橋本「・・・行ってくる。」
美紀「ねぇ、いるの?」
男「!!!!!」
美紀「ねぇ、いるなら返事して。わたしだよ、石橋美紀だよ。」
橋本「美紀・・・ちゃん・・・」
美紀「その声は健一・・・くん?」
橋本「そうだよ!俺だよ!橋本健一だよ!」
水田「いったいどうなってるんだ。来たのは先生じゃないのか」
橋本「あの・・・どうして・・・ここに?」
美紀「あの・・・その・・・手紙。」
橋本「手紙・・・?」
美紀「私ね、あなたをビンタして、ひどいことまで言って、あなたのことよく知らないのにいきなりそんな、わたし。」
橋本「そんなことない!ひどいのはこっちの方だよ!きみの、その、ぱんつまで。」
美紀「あんまり言わないで!その、恥ずかしいから。」
橋本「ごめん。」
吉野「おいおい女の子の口から恥ずかしいからって、」
水田「ちょっと静かに!」
美紀「それで、その、謝りたくて。けどあんなことしちゃった後だし、その、戻りにくくて。」
川口「あんなことしちゃったあと、だって。」
水田「いいから黙っとけ!」
美紀「そしてお外を歩いてたら、空から、紙飛行機が降ってきたの。」
橋本「本当か・・・?」
美紀「うん。そこにあなたの名前と、私の名前と、今回の、この事件の内容と、それと・・・あなたの想いが、書いてあって。」
橋本「・・・」
美紀「これ、書いたのってあなた?」
橋本「・・・うん。」
美紀「・・・そっか。」
橋本「・・・」
美紀「・・・」
水田「・・・奇跡か。奇跡が起こったのか。」
川口「言えっ!」
橋本「え?」
川口「いまがその機会だぞ!」
水田「そうだお前の気持ちを直接伝える最大のチャンスじゃないか!」
吉野「好きだって伝えろ!」
橋本「えっ?えっ?だってそんな、いきなり、心の準備ってやつが。」
川口「好きなんだろ?」
橋本「・・・」
川口「美紀ちゃんのことが好きなんだろ!」
橋本「・・・ああ。」
川口「だったらそれをそのまま言ってやれ!」
吉野「おい!ぱんつへの愛、思い出せ!そうすれば勝手に体は動いてくれる。」
水田「俺たちがここで、見守っててやるから。」
橋本「っは(笑)。ぱんつ泥棒の言葉は普通のやつとは説得力が違うぜ。不思議なことに力が湧いてくる。」
美紀「ねぇ。」
橋本「あっ、なに?」
美紀「あの、その、わたし、こんなの、もらったの初めてだから、その、」
橋本「あのさ。」
美紀「・・・なに?」
橋本「この扉、あけてもいいか?」
美紀「それはだめ!」
橋本「えっ、どうして?」
美紀「その、恥ずかしいから。あなたを目の前にしたら、また逃げちゃいそうで。逃がさないためにも。」
水田「これは脈ありじゃないか?」
吉野「いい雰囲気だぞ、いまだ!」
橋本「じゃあ、そのままでいい。そのままでいいから、少し、俺の話を聞いてくれないか?」
美紀「・・・うん。わかった。」
橋本「まずは、その、ごめん。こんなことに巻き込んでしまって。その。」
美紀「謝らないといけないのはこっちだよ。そんな事情があるとは知らずいきなり驚いて、恥ずかしくなって、ビンタして逃げちゃって。」
橋本「いや君はわるくない!悪いのは俺の方なんだ。いまになってなんでこんなことをしたのか。」
美紀「いや悪いのはわたしだって!」
橋本「いや俺だって!」
美紀「いや私」
橋本「いや俺」
美紀「いや私」
橋本「いや俺」
橋本・美紀「じゃあ、2人。・・・えへへ(笑)」
川口「なんかだんだんイライラしてきたぞ。」
吉野「俺も。」
水田「わかる。わかるが我慢だ。もうしばらく見てみよう。」
橋本「それで、その、手紙のことなんだけど。」
美紀「・・・うん。」
橋本「そこに書いてあるのは間違いなく、真実で、俺の気持ちで。」
美紀「・・・真実、なんだね。」
橋本「けど、やっぱり、ちゃんと言葉にして、もう一回、いまここで伝えても、いいかな?」
美紀「・・・うん。」
川口「おおこれは!?」
吉野「ついに言うぞ。あいつ言うぞ。好きだっていうぞ。」
水田「なんか見てるこっちが恥ずかしくなってきたな。」
橋本「うるさいな黙ってろよ!・・・あの、その、わたし、1年3組橋本健一は1年4組石橋美紀ちゃんのことが、」
美紀「・・・」
橋本「好きです!俺と付き合ってください!」
川口「言った。」
吉野「言ったぞ。」
水田「ついに言ったな。どうなる?」
美紀「・・・」
橋本「あの、その、お返事は。どうでしょうか?」
美紀 返事の手紙を扉の隙間から送り込む。そして走って立ち去る。
川口「なんだ、どうなった?」
吉野「なんで走り去っていったんだ?」
水田「なぁおい、どうなって?」
橋本「手紙だ。」
水田「返事、か?」
橋本「そうだと、思う。」
川口「読んでみてよ。」
橋本「えっ?」
川口「えって、読まないの?」
橋本「いや、読むけど。なんか、心の準備が。」
吉野「またそれかよ。」
水田「正直、見てる感じだと、いい感じだったぞ。」
橋本「・・・まじか?」
川口「うん。たぶん、いいお返事なんじゃ。」
橋本「おい、期待させるなよ。これでだめだったら泣くぞ。」
吉野「だったらまた俺たちが勇気づけてやるよ。」
橋本「よし、開くぞ。」
全「・・・」
橋本「・・・?」
川口「どうした?」
橋本「なんか入ってる。」
水田「なんかって手紙だろ。」
橋本「手紙じゃない。」
吉野「だったらなんだよ。」
橋本「・・・」
手紙の封筒のなかからいちごぱんつが出てくる。
橋本「・・・いちごぱんつ?」
川口「ぱんつか...」
水田「ぱんつだね...」
吉野「ぱんつ。」
全「・・・」
橋本「ぱんつか...」
川口「ぱんつだね...」
水田「ぱんつ。」
吉野「完璧ないちごぱんつだ。」
全「・・・」
橋本「どういうこと!?!?」
水田「さすがに俺もわからん。」
吉野「けどこれは間違いない。俺の取ってきたいちごぱんつだぞ。」
川口「ってことはつまり美紀ちゃんのぱんつってこと?」
橋本「ってことは、ぬぎたて?」
川口「さっき脱いだってこと?」
水田「あの扉の前で実際に脱いでたのか?」
吉野「ぱんつを脱いでる途中の女の子に好きだとか言ってたのかお前!」
橋本「そういうことになるのか?もうだめだわからん、脳がパンクしてる。」
川口「けどこのぱんつがその告白の返事になってるってわけだよな?」
水田「私のぱんつをもらってくださいってことか?」
吉野「それってもう実質おっけーなんじゃ?」
橋本「そう、かな?」
川口「だってぱんつを渡すってもうそりゃあ、ねぇ?」
水田「普通ならば考えられない。よほどの想いがない限りはな。」
吉野「返事としては、最上級のやり方なのかもな。」
橋本「そう、なの、かな?実感わかないけど、これはもうそうってことでいいんだよな!?」
川口「ああ。」
水田「やったな!」
吉野「おめでとう!」
橋本「よっしゃあああ!ありがとう、みんな、おれ、ついに、彼女が出来たよ!これで、毎日、女の子のぱんつが、見放題だあああああ!」
ガラガラガラ。(扉があく)
先生と共に美紀が入ってくる。
美紀「先生、こいつらです。私のぱんつを盗んだの。」
先生「なるほど。これは、一目瞭然だな。さぁお前たち、職員室に来い。」
橋本・川口・水田・吉野「・・・・・。Oh。」
【暗転】
~Fin~
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